「選手たちがどのように『自信』をつけていくか?その過程が見えた」過去のチェルシーコース(ロンドン)に帯同した久野コーチに聞きました。【動画あり】
2015年1月、世界最高峰のサッカーを追い求め、イングランドプレミアリーグ チェルシーFCのホームタウンであるロンドンにて海外キャンプを開催します。2012年3月にも、チェルシーコースを開催しましたが、「このキャンプは参加者たちにとって、すばらしい経験の場だった!」とは、前回のコースに参加した久野仁士コーチの談。久野コーチに、参加した感想と、コースの魅力について聞きました。
--前回、コーチとして参加して印象に残っていることは何ですか?
ウィルドストンFCという現地のチームと試合を行ったとき、チームの皆様が、交流会を催してくれました。
その時、参加者が現地の選手たちと自己紹介をし合ったり、ゲームをしたり、走り回ったり、気付いたら自然とサッカーを始めたりしていました。積極的にコミュニケーションをとる姿が印象的でした。
当然のことながら、現地の選手たちとは、言葉が通じません。しかし、日本の選手たちは、知っている英単語を並べて、一生懸命、自分の名前や日本のことを伝えようとしていました。
--交流体験が積極性を生んだのですね。この交流会の後、参加者の変化はありましたか?
キャンプが始まった当初は、「パスポートは忘れていないか?」「練習に必要な用具は何?」など、 コーチが、逐一、指示をしないと動けない状況でした。
しかし、この後、何に関しても積極的になり、率先して行動ができるようになりました。自ら現地の人や仲間に話しかけるようになったし、サッカーの練習中も、それ以外でも、「その時」「その場」で「どういった行動」をとるべきかを自分で考えて、表現ができていました。「自信」がついたのでしょう。
「自信」というのは、このような経験を通して身につけていくのだと実感できた瞬間でした。
自信がついてきたと思ったら、更に参加者同士の団結が生まれてきました。現地での滞在最終日にはチェルシーFC下部組織との試合が組まれていました。そのために、みんなでトレーニングにしっかり取り組もう、そして勝とうという気持ちが芽生え、共通の目標に向けて団結していった感じでした。
--チェルシーコースで、参加者が得られることは、他にありますか?
同年代で「世界にはもっとスゴいプレーをする奴がいるぞ!」ということがわかります。チェルシーFCの下部組織には、スピードはあるし、足下が上手く、プレーに余裕のある選手がいました。
また、言葉が通じなかったり、生活様式が違ったり、そんな環境に身を置くことで、「自信をつけて、自分を変える」ことができると思います。
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