【インタビュー in パリ】 ジェラルド・ウーリエ
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2013年 3月11日に
クーバー・コーチングの共同創設者であるアルフレッド・ガルスティアンが
輝かしい経歴を持ち、現在はレッドブル・フットボールの
国際スポーツディレクターを務めるジェラルド・ウーリエ氏をインタビュー!
【監督・コーチを務めた歴代のクラブ】
-RC ランス
-パリ・サンジェルマン
-リバプール(FAカップ、リーグ戦、UEFAカップを獲得/ 2001年)
-オリンピック・リヨン(フランス国内で2つのタイトルを獲得)
-アストン・ビラ
-レッドブル:国際スポーツディレクター
【インターナショナル・キャリア】
-フランス代表コーチ(1992-1993)
-テクニカル・ディレクター(1988~1998)
-フランスワールドカップ優勝(1998)
-テクニカル・ディレクター(2008-2010)
-2006年と2010年に行われたワールドカップのUEFAとFIFAの技術委員メンバー(2006&2010)
【インタビュー】
アルフレッド(以下AG):お久しぶりです。いかがお過ごしでしたか?
ジェラルド(以下GH):私は現在、レッドブル・フットボールの
国際スポーツディレクターを務めています。
我々は、フットボール部門において5つのプロクラブ
-FCレッドブル ザルツブルグ(オーストリア)
-RB ライプチヒ(ドイツ)
-ニューヨーク・レッドブル(アメリカ)
-レッドブル ブラジル(ブラジル)
-レッドブル ガーナ(ガーナ)
を所有しています。
AG:あなたが初めて私をクレールフォンテーヌ国際トレーニングセンターへ招待してから
既に20年近くたっているんですね。
あの時、なぜ私を招待してくれたのですか?
GH:あの時、私はプロコーチであり、
フランス連盟のテクニカルディレクターも務めていました。
ウィル・クーバーさんのこと、そして彼のメソッドの事は知っていましたが、
正直にいうと、私や私の周りのスタッフは彼の考え方にあまり賛同していませんでした。
テクニックの指導を重視するという考えには賛成でしたが、
かつて私たちが見ていたものから、私や周りのスタッフは
そのトレーニングが実戦ですぐに役立つものとは感じていなかったのです。
でも、あなたに会って、テクニックの指導法に関するあなたの考えを聞き、
ぜひ自分の目で見てみたいと感じました。
AG:1994年に、初めてクレールフォンテーヌで講義をした時の事はよく覚えています。
正直に言うと、あの時私はとても緊張していました。
優れたコーチたちがたくさん参加してくれていましたからね。
GH:あの時の講義に参加していたのは、
エメ・ジャッケを含む15名の男子・女子代表チームのコーチ達でした。
だから、あなたが緊張したのも無理はありません。
なにより、「彼らによってあなたのプレゼン内容はジャッジされる」と、
最初に伝えましたからね。
そして、あなたもご存じの通り、
講義の後、全てのコーチがあなた方の指導法は
「フランスにとって、とても重要なものになり得る」
と判断しました。そして、誰よりもあなた方の指導法を支持したひとりが、
エメ・ジャッケでした。
2度目の講義は、翌シーズン、フランスの、
代表チームや地域のコーチング・ディレクター120名を対象に行ってもらいました。
その結果、あなたのもとには、プロクラブチームや、
地域のトレーニングセンターからたくさんの招待状が
よせられるようになりましたよね。
AG:懐かしいですね。
最初の講義、そして2度目の講義は、我々にとってとても重要なものでした。
そして、その後、エリートと呼ばれる選手達に指導法や、どのように
クーバー・コーチングを進化させようと思っているかをプレゼンしました。
その時の感想を覚えていますか?
GH:はい。あの日、多くのコーチが、クーバーはただ個人技を指導するのではなく、
より効果的に技術を使う方法を指導している、ということを知りました。
大半のコーチ達はウィル・クーバーの活動をみたり、彼のビデオをもっていました。
そして、あなたはそのメソッドがどのように変化し、
進化してきたのかを見せてくれました。
AG:こういった初期の講義の後、あなたのリクエストで
私はクレールフォンテーヌを再び訪れて私たちの活動のビデオを
公式図書館にお渡ししましたね。
GH:そうですね。20年近くたった今でも、あのビデオとあなたとの活動については、
コーチ達のためのリソースとして使用されていますからね。
AG:私は幸運にも17年以上、あなたとフランスの各地で活動を共にできています。
GH:テクニカル・ディレクターとして、私はあなたの行っている全ての活動の
報告を受けていました。特に、オゼール、マルセイユ、リヨン、ボルドー、
そしてパリでのあなたの活動を思い出します。
フランスでの数年間にわたるあなたの活動は、
たくさんのクリエイティブな選手を育成するのに大きく貢献してくれたと思っています。
AG:私は幸運にも、数多くの連盟や世界中の有名クラブチームと仕事を共にしました。
その中でも、あなたが構築したフランスユースの育成システムが一番だと思っています。
GH:ありがとう。ユースの育成システムには最も力を入れていましたし、
もっとも優先している事でした。
ワールドカップで優勝したことによって、私たちの考えや新しい方向性について
確証が得られました。