熱中症予防について

2022.05.31

ご家庭での取り組みについて

お子さまを熱中症から守るためには、選手、指導者だけでなく、保護者の皆さまのご協力も重要です。熱中症予防のために保護者の皆さまとお子さま、ご一緒に取り組んでいただきたいことを記載いたしますので、ご確認ください。

「低学年」 「体力があまりない」 「我慢強い性格の選手」 「過去に熱中症にかかったことがある」など、
特に熱中症のリスクが高い状態になりますのでご注意ください。

暑熱馴化

※暑熱馴化とは、暑さに対して日にちを追うごとに身体が適応していくことです。一般的には、1週間~10日ほどで身体はほとんど馴化されると言われています。しかし一度馴化が済んでも、梅雨など2週間以上暑熱環境での運動をしていないと脱馴化してしまい、再馴化が必要になることも注意しましょう。

熱中症は暑熱馴化(汗をかいて体温調節をする機能)の進んでいない暑くなりはじめ(梅雨前や梅雨明けなど)に発生することが多いです。今から注意しましょう。

◆練習前に

・コーチに伝えて欲しいこと
①病み上がり、体調不良がある場合
②練習前に暑い環境下にいた場合
③睡眠または、食事不足

・準備すること
①練習開始2∼3時間前に500∼600mlの水分補給を行う
②炭酸やカフェイン飲料は飲まない
③帽子を準備し、シャツは涼しい素材のものを選ぶ

◆練習中

①熱中症の初期症状(痙攣、ボーっとする、気持ちが悪い、吐き気、めまい)などの体調不良を感じたら、すぐにコーチに伝える
②喉が渇いたと感じる前に水分補給を行う

◆練習後に

①水筒の残量確認
水分補給がしっかり行えたか確認してください。運動前との体重差が2%以内であれば、水分補給が上手に出来てきます(運動前20kgであれば、運動後は19.6kgまで)

②尿色の確認
尿の色が濃いほど脱水状態といえます。
「水のような透明色」「アップルジュース色」「コーラ色」の3つを使ってお子さまに聞いてみることもできます。アップルジュースより濃い色だと脱水傾向と判断できます。

◆熱中症にかかったら

①多くの熱中症の場合、涼しい場所への移動と脱衣、水分補給が治療の基本となります。自分で水分補給ができない、しばらくしても症状が治まらない、重症のサインがある場合は病院への搬送が必要となります。
②重症のサイン=意識の異常、言動の異常、過呼吸などがみられる場合、直ちに全身を冷やす必要があります。
③どんなに軽症でも熱中症にかかったら1週間は激しい運動を避け安静にしましょう。練習復帰後も、いきなり全ての練習に参加するのではなく、部分的な参加にして段階的に復帰することをお勧めします。
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