熱中症からからだを守るために、保護者が、知っておきたい12のポイントをまとめました。親子でとり組みましょう。
目次
練習に行く前
1.前もってコーチに伝えてほしいこと
・やみあがりや、体調不良がある場合
・あつい環境で、からだを動かしていた場合(たとえば、屋外であそんだ、別の習いごとで屋外にいた)
コーチが、子どものからだの状態を知っておくと、練習中、「調子はわるくないかな?」と声をかけることができます。事前に電話や口頭でお知らせください。
2.睡眠は最低8時間、できれば10時間とる
睡眠不足は熱中症にかかりやすくなります。
3.水分をとる
開始2~3時間まえのめやす
500mlのペットボトル1本分または、コップ2~3杯分(500~600ml)です。
開始10~20分まえのめやす
コップ1~2杯分(200~300ml)をとって、ご参加ください。
さけたほうがいい飲み物
利尿作用がある炭酸やカフェイン飲料はさけましょう。水分が体内に吸収されず、たりなくなる可能性があります。
4.帽子の着用
あたまに直射日光があたるのを防ぎ、体温上昇をおさえられます。
帰ってきたら
5.水筒の残量の確認
水分補給ができているか把握できます。残量がおおければ「練習中、もうすこし飲もう」とアドバイスをしましょう。
6.体重をはかる
水分補給が十分にできているかの目安になるのです。練習の前後で体重差が2%以内(体重20kgで0.4kgまで)であれば、適切といえます。普段から、計測を習慣にしましょう。
7.尿の色をめやすにする
「尿色」も、水分をとれているかの目安になります。「色はなにいろだったかな?」とたずね、「水のような透明色」「アップルジュース色」「コーラ色」の3つの飲み物の色で子どもに答えてもらいましょう。アップルジュースより濃いと脱水傾向と判断できます。
熱中症にかかったら
8.すずしい場所に移動、脱衣、水分補給
自分で飲水できない場合、経過観察をして、症状が持続する場合は病院へいってください。
9.意識の異常、言動の異常、過呼吸は重症のサイン
1秒でも(救急車よりも先に)速く全身を冷やしてください。
10.一週間ははげしい運動を避けよう
練習には、部分的に、段階的に復帰しましょう。コーチに相談しながら、すこしずつ、運動の量と、強度をあげていきましょう。
からだをまもるために子どもに実践させたいこと
11.自分で大人にしらせる
子どもたちが、自分のからだは自分で守る力をつけることが理想です。「けいれん(震える)、ボーっとする、気持ちがわるい、はき気、めまい」。これらの症状がでたら「ちかくにいる大人に伝えるのだよ」と、保護者のみなさまから話をしておきましょう。
12.のどが渇くまえに飲む
「のどが渇いてから、飲めばいい」という子がいます。のどが渇いた状態は脱水症状です。「かわく前から飲んでおくべきだよね」と、教えましょう。
まとめ
暑熱対策をしっかりして、たのしくサッカーをプレーしましょう。