アカデミー

U-10アジリティトレーニング~アカデミー研修レポート~

2023.04.29.SAT

アジリティTRの本当の重要性とは

私が今回のTR理論指導実践で担当したテーマのアジリティTRは、サッカー選手には欠かせない能力の1つだということは理解しているつもりでした。ですが、TR理論への理解を深め、実際に指導してみた結果、本当の重要性を知ることが出来ました。ここで得た知識を、これからの指導にも役立てて行きたいと思います。

アカデミー第24期生
岡田 将希(おかだ まさき)
山口県出身

サッカーのコーチを目指そうと思ったきっかけは、サッカーの面白さを伝えたいと思ったからです。小学生の頃はなんとなくサッカーをやっていました。ですが、中学生になってからは真剣に向き合い、考えてプレーするようになりました。すると、今までなんとなくやっていたサッカーがとても面白くなりました。その時感じたサッカーの面白さを多くの人に知って欲しいと思い、サッカーのコーチを目指しました。

アジリティトレーニングについて

アジリティとは、敏捷性という意味を持ち、動作の素早さに関する能力のことをいいます。サッカーは様々な動作が繰り返されるスポーツです。アジリティトレーニングを行う、即ちアジリティ能力を向上させることは、サッカー選手にとって不可欠です。

トレーニングのやり方

「ステップ&タッチ」

1.スタート地点から真ん中のフラットマーカーまで走る。
2.フラットマーカーでステップを踏み合図を待つ。
3.コーチが言った色のコーンを素早く触る。
4.ゴール地点にあるコーンに触れる。

「ステップ(ジャンプ)&タッチ」

やり方
1.スタート地点から真ん中のフラットマーカーまで走る。
2.フラットマーカーでステップを踏み合図を待つ。
3.ステップの最中に、コーチの合図でジャンプをする。
3.コーチが言った色のコーンを素早く触る。
4.ゴール地点にあるコーンに触れる。
注意点
「ステップ&タッチ」の他に「ジャンプ」という要素が加わりました。動作が増えるにつれ、1つ1つの動作が疎かになってしまうことがよくあります。なので、この「ステップ(ジャンプ)&タッチ」では、1つ1つの動作を正確且つ、素早く行うことを意識します。

「鬼ごっこ」

ルール
1.ビブスを持っている人が鬼。
2.タッチで鬼交代。
注意点
鬼から逃げるために、見るべきポイントが2つあります。
1つ目は、鬼の位置です。
鬼が今どこにいるのかを把握し、鬼から狙われる前に鬼から離れることが重要です。
2つ目は、スペースです。
鬼から狙われた時、狭い場所だと逃げにくくなるので、広い場所を見つけておくことが重要です。

「ボール鬼ごっこ」

ルール
1.ビブスを持っている人が鬼。
2.タッチで鬼交代。
3.ボールを持っていれば、鬼からのタッチは無効
注意点
先程の鬼ごっこに、ボールが加わりました。
よって、見るべきポイントが1つ増えます。
それは、ボールを持ってない選手orボールを持っている選手です。
ボールを持っていれば、ボールを持っていない選手を見て、助けに行きます。逆にボールを持っていなければ、ボールを持っている選手の近くに行き、助けてもらう必要があります。

家で出来るアジリティトレーニング

1.その場でダッシュ×20秒
注意点:ももをあげ、素早く足を動かします。
2.右足でケンケン×15秒・左足でケンケン×15秒
注意点:飛ぶ高さを一定にします。高さの目安としては、8〜10cmほどです。
3.左右の足を交互に前に出す。×20秒
注意点:リズムよくやることが重要です。

アジリティ能力の必要性

1対1の時、クーバーで身につけた技術やテクニックで相手を交わすことができても、アジリティ能力で劣っていれば、交わした相手に追いつかれてしまいます。テクニックと同時にアジリティ能力も高めましょう。

アジリティトレーニングを行うことで、正しい身体の使い方も身に付きます。トレーニング方法を誤ってしまうと、効率が悪い練習になってしまいます。正しいトレーニング方法を実践する必要があります。高いアジリティ能力を身につけていきましょう!