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子供のモチベーションをアップさせるには? 研修レポート「コーチング論」

2021.11.04.THU

どうしてスポーツを行うの?

皆さんはなぜスポーツを行いますか?

運動が好きだから。友達作りのため。ダイエットしたいから。などなど…人それぞれ理由があると思います。
私たちがスポーツを行うには以下の3つの欲求が関わってきます。
①プレーを楽しむ
②親和欲求(集団・グループ)
③自己価値観の欲求(上手くいくことや成功する)
好きなことや楽しいことは夢中で行えます。しかし、どんな時も向上心を持って取組めるとは限りません。特に、子供の場合は、私たち大人よりも気持ちの浮き沈みが激しいです。

子供のモチベーションを上げる方法を学んでいきましょう。


 

アカデミー第23期生
福村 僚(ふくむら りょう)
広島県出身

1学期のスポーツセーフティーの授業を受けたことで、スクールで発生した怪我の処置を、自信を持って行うことができるようになりました。怪我の予防にも取組み、子供たちの安心と安全を確保した環境づくりを意識しています。

動機付けとは?

動機付けとは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する「過程」を表す心理学用語のことです。
私たちは普段、「やる気」や「モチベーション」という言葉を使用しています。

動機づけの3つの機能

①始発機能:きっかけを作る。(例:サッカーに興味を持ち始めた)
②志向機能:目標に行動を導く働き(例:クーバーに通って練習を始めた)
③強化機能:動機をさらに強化する(例:お家で自主練習に取組んでいる)

このように、動機付けは3つの機能が備わっています。

動機づけの種類

動機づけには2種類あります。

①外発的動機付け
外発的動機付けは、行動の要因が報酬・称賛などの外部的要因によるものです。
例:優勝してトロフィーをゲットするために試合をがんばろう。
  お父さんお母さんに褒められるためにサッカーをがんばろう。
このように、サッカーを行う理由が自分以外の外部に矢印が向いていることが特徴です。

②内発的動機付け
内発的動機付けは、意欲・目標・好奇心などの内部的要因によるものです。
例:リフティング100回を目指して毎日自主練習をがんばる。
  プロのサッカーの試合を見て、面白そうだからやってみたい。
このように、サッカーを行う理由が自分に矢印が向いていることが特徴です。

動機づけの問題点

外発的動機付けでは、報酬を与えることで一時期的にモチベーションのアップにつながります。しかし、効果の持続時間が短いため、報酬を与えるタイミングが重要となってきます。また、与える報酬の価値が小さすぎると、モチベーションが上がらないため、どれくらいの報酬を与えるのかの見極めも大切となります。

一方、内発的動機付けでは、外発的動機付けに妨害されやすいという問題点があります。

以下はA君の家庭での出来事です。
 A君は、自分でリフティング100回を目標に立て、毎日練習したため、1カ月後に100回達成できました。そのことをA君のご両親は嬉しく思い、ご褒美として新しいシューズを買ってプレゼントしました。
それ以降A君は、ご褒美がないとリフティングの練習をしなくなってしまいました。

このように、練習する目的が、“自分で立てた目標”から“ご褒美をもらうためにがんばる”というものに変わりやすい傾向にあります。

我が子のモチベーションを上げるためには?

子供のモチベーションを上げるためには、外発的動機付けに刺激を与えることが簡単な方法です。特に子供は報酬が設定されるとそれが欲しいために頑張ります。逆に、先に物を与える方法も1つの手段です。私も、新しいシューズや練習着を買って貰った時には、早くそれを使って練習したくてウズウズしていました。それは、大人になった今でも変わりません(笑)
言葉をかけたり、プレゼントをしたり、ルールを決めたり、一緒に行ったりすることで、子供に刺激を与えることができます。

上記の例は、どれも外発的動機づけによってきっかけを作っています。しかし、新しいシューズを買ってもらっても、やる気が上がるのは一時的です。慣れてしまうと効果はありません。外発的動機付けは、あくまでも始発機能として利用し、その効果があるうちに内発的なものに移行していきましょう。

内発的動機付けには、目標設定が大事になってきます。
自ら目標を定め、それが達成できたときに得られる達成感が、報酬となるのです。
外から報酬をもらうのではなく、自分の中から生み出すことができるようになります。
保護者の皆さんには、子供自身が目標を設定して、取り組めるように手助けして欲しいと思います。

どのようにして目標を立てるのか知りたい方は、私と同じアカデミー生の斉藤君が書いた記事を読んでみてください。
子供にもやってほしい目標設定! 研修レポート「コーチング論」

家庭のルールとして親子で相談して目標を設定するのも1つの手段だと思います。私が小学生の時には、宿題を全て終わらせないとサッカーの練習や遊びには行かない約束になっていました。そのため、チームの練習がある日は、ダッシュで家に帰って宿題を終わらせていました。
親子で設定した目標を達成できた場合は、正しく賞賛のフィードバックしてください。そのことによって、子供は更に目標を達成しようとがんばるはずです。

子供のやる気が落ちてきたなと思ったら、この記事を思い出してください!

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