SOCCER

「子どもが考える力をつけるには……」浦和校スクールマスター・林徳秀コーチが保護者の質問に回答

2020.12.14.MON

コーチたちは保護者やお子さまから受けたサッカーに関する質問を受けることがあります。どのようにお答えしているのか?

今回は、先日、浦和校スクールマスター・林徳秀コーチが受けた保護者からの質問事例を紹介します。

保護者の質問

Q.どうやったら、子どもは考えてプレーするようになりますか?

林コーチの回答

「考えさせる」には子どもに「質問をする」こと

スクール中、子どもたちに「プレーが失敗したか? うまくいったか? その原因を考えよう」という話をした日のことです。

「どうやったら、子どもはプレー中、考えるようになりますか?」
あるお父さんから、練習後、聞かれたことがあります。

「トレーニングが終わったあと、親子で会話をしてみてはいかがでしょうか?」
とお答えしました。

話す割合 子ども7、大人3

さらに、「話す量が多いのは、お子さんですか? お父さんですか?」と尋ねると、お父さんのほうが多いようでした。

「逆転してください。話す割合は子ども7、大人3でいきましょう」
そのために
「お子さんに質問をしてあげるといいのではないでしょうか」と提案をしました。

2つの聞き方「オープンクエスチョン」「クローズドクエスチョン」

「どうだった?」ときくケースがあると思います。
じつは、この聞き方、子どもにとっては答えるのが、難しいのです。
これを「オープンクエスチョン」と言います。

まずはYES/NOの二択など「クローズドクエスチョン」で聞くことをお勧めします。

たとえば・・・

こうプレー(A)するのと、あのようにプレー(B)するのはどっちがいいと思う?
こっち(A)

さらに質問してみましょう。

どうしてそう思うの?

すると

どうしてかというと、んー。……だから

自然と本人からしゃべり始めるんじゃないでしょうか?
子どもも、大人に話を聞いてほしいはずです。

問題発見能力と分析能力

質問されたら、答えを考えなければなりませんよね。
考えるために、分析するようになるでしょう。
だから質問することは、とても大事なのです。

さいしょは、子どもがした分析が正しくないかもしれません。
けど、できるようになるためのトレーニングの一環と長い目で見守っていきましょう。

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林コーチは、15年以上のキャリアを持ち、これまでに教えた生徒のなかからJリーグ下部チームの合格者を30名以上輩出しています。

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