アカデミー

元スクール生だからこそわかる!ボールマスタリーの目的 研修レポート「クーバー・コーチング」

2021.09.01.WED

元スクール生の視点から、ボールマスタリーの重要性をお伝えします。

私の得意な技は、シザースとドラッグシザースです。
今でも社会人サッカーの試合でよく使います。

アカデミー第23期生
古市 彰良(ふるいち あきら)
三重県出身

サッカーを5歳の頃に始めて、クーバー・コーチング・サッカースクール鈴鹿校に小学1年生から通っていました。そのおかげでサッカーに必要な技術、判断を身につけることが出来たと実感しています。現在は、出身の鈴鹿校で指導者としてピッチに立てることに誇りを感じています。

スクール生だった当時は、三重県で一番上手くなってやる!という思いでボールマスタリーを一生懸命に練習していました。

ボールマスタリーは基礎練習です。

スクール生の保護者の方に「自己中心的なプレーにならないの?」という質問を受けることがあります。
クーバー生は様々な種類の練習していますが、試合中ずっとボールマスタリーを使ってプレーするわけではありません。

スポーツに関わらず、計算や英語でも公式を覚えて基礎を身につけることが必要ですよね。
それと同じです。
目的は、個人技を身につけるためだけに行うことではありません。
基礎を身につけることにあるのです。

ボールマスタリーの目的とトレーニングのやり方

1.両足使えるようになること

人間誰もが自分の得意な手足で物を扱います。子どものうちに左右を不自由なく扱うことが出来れば自然と苦手意識が無くなります。そのため、ボールマスタリーでは左右の足を使います。

2.正しくタッチできる場所をおぼえること

サッカーには、ボールを止める、蹴るという動作があります。インサイド、アウトサイド、インステップ、インフロント、さらにつま先、足の裏を使うこともあります。ボールマスタリーでも1つの部分でタッチをすることもあれば、様々な部分で複雑なボールタッチも行います。ボール感覚を身につけタッチの強さ、ボールの動かし方や止め方を向上することが目的になります。

3.繰り返すこと

ボールタッチの感覚を身につけるためには、回数を多くこなす事が必要です。デモンストレーションを観て覚えるだけでなく、身体で回数をこなし身につけていきます。
反復をした後は、いくつかのボールマスタリーを組み合わせて行います。そして、最後にそれらを時間内に何回できたか、もしくは、一定回数を何秒間でできたかを計測していきます。

4.各自のペースでとり組むこと

ジュニア年代(ゴールデンエイジ)は、身体の成長速度や能力が様々です。ボールマスタリーを簡単に出来る子どもたちもいれば、難しいという子どもたちもいます。「絶対に全員が出来るようにならないとダメ」というのではなく、一人ひとりの能力に合わせてできるようになることを目的としています。

私がクーバーのスクール生の時には、出来ないボールマスタリーも沢山ありました。コーチの見本を観て、一生懸命直そうとしていたことを覚えています。どうしても上手く行かない時は、コーチに何度もやり方を見せてもらいました。注意点を幾つか聞いて、自主練習して出来るようにしていました。

長所を作ろう!

自主練習は、毎朝登校前に近くの公園でやっていました。
左右交互にボールをタッチするトータップやシザースなど各種目100回ずつ練習をしていました。その結果、少しずつボールを思ったように扱えるようになり、試合中にボールを取られてしまうことが少なくなりました。

私は、周りに比べて身体も小さく、特別足が速いとも言いきれませんでした。そこで、何か一つ長所を作ろうと決意し、「誰にもボールを取られない技術を身につけよう」と心に決めて練習に励みました。ボールマスタリーは、どのポジションでも必要なボールを止める、蹴る、運ぶといったスキルが身につきます。

今は長所が無くても、これから努力して練習をすれば誰でも長所を生み出すことができます。
基礎練習は裏切りません。
必ず自分の成長に返ってくると信じています。