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【クーバー流コミュニケーション術その3】「質問をうまく使おう」2つの方法をご紹介

2019.10.02.WED

(2017年9月、中川英治コーチが登壇した「保護者向けセミナー」の一部を抜粋し作成しました)

子どもの行動にたいし、前向きなフィードバックすることが重要です。今回は、2つの方法を紹介します。

1.モデリング

プレーがうまくいかず、落ち込んでいるとき、子どもが好きなスター選手におきかえ、考えさせてみましょう。

ボールを持ったとき、パスをしようか、ドリブルをしようか、迷う
好きな選手はだれ?
メッシ選手!
メッシだったら、ボールをもったとき、どうプレーするかな?
んー、たてにドリブルで進むかなあ~
つぎの練習でためしてみれば?

自分だとどうしたらいいかわからないけど、モデリングすることで解決策がみつかるかもしれません。

勉強にとり組もうとしない子にたいして

エピソードをふまえながら話をすることもできます。

メッシやイニエスタは、サッカーばかりをやっていたわけではなく、勉強の成績もちゃんととらないとサッカーつづけられなかったんだよ

2選手が子どものころ、チーム下部組織をでていますが、ある程度の成績水準をクリアしていないと、退学になるルールがあったそうです。

おきかえるのは、スター選手でなければならないわけではありません。尊敬する先輩とか、ライバルでもいいでしょう。

2.メタポジション

第三者的に俯瞰してみることです。だれでも悩みごとをかかえていると思います。そんなとき思い浮かべてみてください。解決する方法を自分で考えるのではなく、その道のエキスパートや両親でも、上司でも、先生でもいいです。

自分のあこがれの存在だったら、解決策をどうアドバイスしてくれるだろうか?

すんなりと答えをだせるときがあります。

ケガをしてしまったコーチ候補生にたいして

クーバーのコーチになるためには実技試験を通過する必要があります。数年まえ、その試験をひかえた候補生が全治半年の大けがをしてしまいました。そのときの私とのやり取りはこんな感じでした。

がんばって試験うけます。痛くないんで大丈夫です
きみの一番の恩師を思い浮かべてみて。その恩師が、きみの状況をみたら、なんというかな?
いまは試験をうけないで「治ってからうけなよ」とアドバイスすると思います

この時点で、彼は答えをだすことができていました。

おまけに、モデリングもつかって話をしてみました。

きみが、私の立場だったら、なんと言うかな?
無理をしないでというと思います

まとめ

今回は、2つの方法を紹介しました。
子どもが、悩みや、迷いをかかえているとき、有効です。

質問をうまく使って、すすむべき道を自分でつくっていけるよう手助けしましょう。