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ボールマスタリーってなに? 試合で使えるの? 研修レポート「クーバー・コーチング Module1-8」

2021.07.07.WED

ボールマスタリーってなに?

クーバーのトレーニングでは、必ず最初に「ボールマスタリー」(上の動画を参照)をやります。
1人1個ずつボールを使って、さまざまなタッチやフェイント、ターンの技を練習します。

「どうしてボールマスタリーをやるの? 試合で使えるの?」
保護者のみなさまから、よくご質問をいただきます。
なぜクーバーはボールマスタリーを重視しているのでしょうか?

ピアノの練習とボールマスタリーの共通点

保護者のみなさまの中には、ピアノを習っていた方も多いと思います。

レッスンの最初に「ハノン」などのテクニック練習をやりませんでしたか?

そうです、あの♪ドミファソラソファミ レファソラシラソファ~♪という単調な練習です。
指だけ動かして、頭では「早く曲を弾きたいのに」なんて考えながら。

けど、発表会で披露することは、基本的にはないですよね。
だからといって、意味のないこと、なのでしょうか。
音楽界でも、練習を軽視することはあまり聞いたことがありません。

目的は、腕、肘、手首、手の指の使い方を身体に覚えさせることです。
指を素早く動かせるか、左右十指全て同じ音量が出せるか。
薬指の音が上手く出せないまま、ショパンに挑戦する人はいません。

ボールマスタリーも同じなのです。

中川ヘッドマスターによる「クーバー・コーチング Module1-8」の授業が全部で16コマありました。

ボールマスタリーの意味も、しっかりと解説されました。

ボールマスタリーの実技研修の様子(2019年度)

ボールマスタリーの良さ

1.自然と左右両方の足を同じだけ使うことになる

ボールマスタリーは左右連続の技が多いです。
意識しなくても両足を等しく使うようになります。
幼いころからどちらも差をつけず練習し、使えるようになることを目指します。
右利きであっても、左サイドからのシュートは、左足で蹴った方が入りやすいんです。

2.自然と足のいろいろな箇所でボールを触ることになる

インサイド、アウトサイド、インステップ、足の裏……。
一人ひとり、”良い当たり所”というものがあります。
言葉で説明できるものではないし、骨格や筋肉が違うので自分の足を使って見つけていかなければなりません。
”良い当たり所”にハマったシュートは、本当に気持ち良いですーーー!

3.ボールに触る回数が多い

1人1個ずつボールを使うため、触る回数が圧倒的に多くなります。
ボールを浮かせず地面につけた状態でやるので、失敗してもボールがあまり遠くに飛んでいかず、やりなおしをするまでの時間が短くてすみます。
試合中も、空中に浮いているボールを蹴るよりも、地面を転がっているボールを蹴る方が多いです。

4.自分のペースで、ひとりで、いつでも、どこでも、1m×1mあればできる

パス練習は、受け手と広めの場所が必要になります。相手のうまさによっても、練習濃度が変わってしまいます。

まとめ

以前、シミー(クーバーで習うフェイントの一つ)が上手いスクール生がいました。試合中、そのワザだけで、いつも相手を抜いていました。

フェイント「シミ―」

自分に合った得意な技をひとつかふたつ見つけて、試合中はそれを使えれば十分なのです。

ボールマスタリーの本当の狙いは、試合で使うことではなく、基本的な身体の動きを身につけることにあるります。
幼いころに身につけた体の動きは、誰にも奪われることのない一生の宝です。

ピアノ経験者の中には「久しぶりに弾こうかな。まずはハノンから」という方もいるのではないでしょうか?
楽譜はいらないんですよね。指が覚えているから。

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